相続手続きをスムーズに行うための3つのポイント
相続が発生すると、多くの手続きを進める必要があります。しかし、「何をすればいいのかわからない」「必要な書類が多くて大変」と感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、相続人が複数いる場合は、話し合いが長引いたり、手続きが滞ったりすることもあります。相続税の申告期限は「相続開始から10か月以内」と決まっているため、スムーズに進めることが大切です。
そこで今回は、相続人があらかじめ知っておくと良い「スムーズに相続手続きを進めるための3つのポイント」をお伝えします。
1. 相続財産をできるだけ早く把握する
相続が発生したら、まずは「どんな財産があるのか」を確認しましょう。預貯金や不動産だけでなく、借金がある場合も考慮しなければなりません。
財産の全体像を把握することで、手続きの優先順位が明確になり、スムーズに進めることができます。
確認すべき財産
✅ 預貯金(銀行口座・証券口座)
✅ 不動産(固定資産税の通知書・権利証)
✅ 株式・投資信託(証券会社の取引履歴)
✅ 借金・ローン(クレジットカード・借入金の確認)
他に、貸金庫の中や保険契約も確認しましょう。
スムーズに進めるためのポイント
- 故人の通帳や取引明細を確認する
- 不動産の登記簿謄本を取得する
- 借入金がないか、クレジットカードやローン契約を調べる
相続財産の内容によっては、相続放棄を検討するケースもあります。
借金が多い場合は、3か月以内に家庭裁判所で相続放棄の手続きが必要になるため、早めの確認が大切です。
2. 相続人同士で早めに話し合いをする
相続人が複数いる場合、「誰がどの財産を相続するのか」を決める必要があります。
遺産分割の話し合いが長引くと、手続き全体が遅れてしまうため、早めに話し合いを始めることが重要です。
スムーズに進めるためのポイント
- 相続人の範囲を確認する(戸籍謄本の取得)
- 遺言書の有無をチェックする
- 財産の分け方について、全員で話し合う
遺産分割の主な方法
- 現物分割(不動産はAさん、預金はBさん など)
- 換価分割(財産を売却し、お金で分ける)
- 代償分割(特定の相続人が財産を相続し、他の相続人にお金を払う)
特に、不動産の相続はトラブルになりやすいポイントです。話し合いがまとまらない場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。
3. 必要に応じて専門家に相談する
相続手続きは、書類の準備や手続きが煩雑なため、専門家のサポートを受けることでスムーズに進めることができます。
専門家に相談すべきケース
- 相続人同士で話し合いがまとまらない → 遺産分割協議書の作成をサポート
- 相続財産に不動産が含まれる → 登記変更や評価額の確認が必要
- 相続税が発生しそう → 節税対策や申告手続きをサポート
相談できる専門家
- 行政書士(遺産分割協議書の作成、相続手続きのサポート)
- 税理士(相続税の申告、税金対策)
- 司法書士(不動産の相続登記)
- 弁護士(遺産分割の話し合いが揉めた場合)
特に、相続税の申告が必要な場合は、早めに税理士に相談するのがおすすめです。
申告期限(10か月以内)を過ぎると、延滞税や加算税が発生する可能性があるため、注意しましょう。
遺言書を書いておくと、さらにスムーズに!
相続手続きの負担を減らすためには、生前に遺言書を作成しておくことが非常に有効です。
遺言書のメリット
✅ 遺産の分け方が明確になり、相続人同士のトラブルを防げる
✅ 遺産分割協議を省略できるため、手続きを早く終えられる
✅ 法定相続分とは異なる分け方ができる(例えば、特定の相続人に多めに遺す など)
公正証書遺言にしておくと、家庭裁判所の検認が不要となり、よりスムーズに手続きを進められます。生前にしっかりと準備をすることで、残された家族の負担を軽減することができます。
エンディングノートに書いておくことで財産を分かるようにしておくことも良いでしょう。
まとめ
相続手続きをスムーズに進めるために、相続人がしておくべきことは以下の4つです。
✅ 相続財産を早めに把握する(預貯金・不動産・負債の確認)
✅ 相続人同士で早めに話し合う(遺言書の有無、遺産分割の協議)
✅ 必要に応じて専門家に相談する(行政書士・税理士・司法書士など)
✅ 遺言書を作成しておく(相続トラブルを防ぎ、手続きを円滑に)
当事務所では、相続に関して不安なことがあれば、無料相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。
奈良市の佳日行政書士事務所では、遺産分割協議書の作成、相続手続きのサポート、遺言書の作成サポートをを行っております。
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